収納家具の上手な選び方とは?
▼進化する収納家具たち
単身世帯や核家族世帯が増えたことにより、限られたスペースで生活する集合住宅を利用する人が増えました。
地方の古い住宅のように広々としてた室内スペースや豊富な押入れ、屋外の倉庫がある家は今では少数派となり、いかに狭いスペース内で必要な品をキレイに収納するかが重大な問題となっています。
昔は大きなタンスやチェストといった家具を使用していた家庭も、引っ越しなどの都合を考えて軽くて使いやすいタイプに切り替えているのが現状です。
そんな収納家具ですが、家具メーカーもかなり力を入れているジャンルであり、年々便利なヒット商品がどんどん登場してきています。
ここ近年の代表的なアイテムとしては、山善の「収納ボックス」があります。
あまりにもヒットとなってことから現在は似たような製品も多く見かけられるようになりましたが、基本的な構造としては積み重ね可能な半透明のボックスで、前面をパカっと開くことができるようになっています。
一見単純なしくみですが、この積み重ねが可能なほどよいサイズ感がそれぞれの家庭の事情に合わせて個数を自由に調節でき、さらに中身がわかりやすいという抜群の収納力となっています。
開発をした山善もここまで大ヒットになるとは思っていなかったらしく、使用するユーザーが増えていくことで独自の工夫をしたインテリアも紹介されるようになりました。
▼「見せる収納」をマスターすれば片付け上級者
ここ近年の収納家具のトレンドとして「見せる収納」というキーワードがあります。
これまでは収納というのはクローゼットや押入れのように、室内から隠して仕舞うということが常識だったので、大きな発想の転換です。
「見せる収納」とは先に紹介した収納ボックスもそうですが、室内に置いておいても違和感なく使えるオシャレで使いやすい収納器具を上手に使うことで、片付けがしやすい室内にすることができます。
特にワンルームマンションに住む人は十分な大きさのクローゼットがついていないこともよくあるので、室内にあって自然な収納選びは必須です。
片付けが苦手な人がよくするのが、広い押入れやクローゼットにとにかくつめこむという方法です。
よくだらしない人の家でふすまから入れ損なった布団がはみ出ているような様子が見られますが、なまじ広いスペースがあるととにかく詰め込んで室内から消してしまうので、かえって乱雑な状態ができてしまいます。
ポイントとしては「大きな家具を一つ買うのではなく、細かく分けられるタイプにする」「どこに何が入っているかすぐに確認できるようにする」ということがあります。
また同じ家の中に複数の種類の家具を置くのではなく、統一した形やデザインのものにすると散らかった印象を防げます。