年賀状で引越し報告をするのはNG?
マナー違反にはならない
引っ越しをしたときには、人間関係の多くにそのことを知らせなければいけません。
頻繁に連絡を取り合っている友人や仕事関係の人、家族くらいなら引っ越してすぐに電話などで直接連絡をするでしょう。
一方で、例えば地元の知り合いや親類など年に数回会うか会わないかという関係の場合、連絡をするタイミングに迷うものです。
引っ越し直後というのは環境ががらりと変更されることから心理的にもバタバタしており、どうしてもそうした疎遠気味になっている人にまでの連絡はタイミングを失してしまいがちです。
そこで年に一度近況をお知らせするという意味で出している年賀状を使って挨拶をするというのがおすすめになります。
本来であれば引っ越しの報告は引越し後1ヶ月以内にまとめて行うのが理想とされていますが、もしそれ以上かかるようなら、せめて2ヶ月以内に「引っ越し通知ハガキ」を送るのがよいでしょう。
引っ越した時期が10月よりも前の時期であったならできるだけ早めにはがきなどでお知らせをするのがよいです。
ただ引っ越しの時期が11月以降の場合は、引っ越しはがきと年賀状の時期が重なることから重複してお知らせをしてもよいとされています。
11月も過ぎていますと先方も年賀状の準備を始めているでしょうし、年末ギリギリに引っ越しのお知らせをする方が迷惑になるということもあるものです。
引っ越しのお知らせハガキの文面
年賀状と引っ越しのお知らせを兼ねて行う場合には、文面にきちんと連絡をする内容を含めるようにしましょう。
通常の年賀状では「明けましておめでとうございます」という挨拶がありますが、そこに「このたび下記住所に転居いたしました」といた文言を付け加えます。
引っ越しの理由が結婚や転勤など環境の変化である場合には、そうしたことも一緒に伝えておくようにすると、相手からの返事も受けやすくなります。
また引っ越しが年明け早々に予定されているという場合は、現住所から年賀状を発送するとともに、いつから引っ越しをするかを記載しておくと、同じく引っ越しの挨拶に代えることができます。
引っ越しをする年に不幸があって喪中となっている場合は、年賀はがきではなく喪中はがきとして送ります。
この場合は喪中はがきに引っ越しのことを記載するのは避けた方がよいでしょう。
というのも喪中ということと引っ越しというおめでたいことを併記するのは、内容に一貫性がないからです。
年賀状を引っ越しはがきに代える場合であっても、きちんと新年の挨拶を優先させることを忘れないようにしましょう。
同時に新住所のお知らせがあまりにも小さいと、変わったことに気づいてもらえないこともありますので、新住所は目立つレイアウトにしてください。