一人暮らしする際に意識したい「安全な住まい」の探し方
▼一人暮らしをする前に絶対に知っておきたいこと
進学や就職で春先から新たに一人暮らしを開始するという人も多いことでしょう。
一人暮らしは不安も多いでしょうが、家族と生活をしているときとは全く違う完全な自由があるという大きな魅力があります。
その一方で自分の生活に関して生じてくるさまざまなリスクを自分で引き受けなくてはいけないということも忘れてはいけません。
地元で家族と生活をしている分には周辺のご近所さんとの付き合いから比較的ゆるい警戒心でも大丈夫ということもあるのですが、一人暮らしでは周囲に過剰に期待をするのは禁物です。
特に女性の場合は十分すぎるくらいに自衛心を持った行動をしていかないと、突然に大きな事件に巻き込まれてしまうかもしれません。
防犯は実際に住み始める前の段階から始まっています。
住む家を探す場合には不動産会社に依頼をしていくつか物件を内覧して決めるわけですが、このとき室内の様子だけでなく周辺の雰囲気もよく確認しておくべきでしょう。
防犯の基本として覚えておきたいのが「空き巣はお金がありそうな家に入るのではなく、入りやすい家に入る」ということです。
「どうせ学生でお金もないのだから」「私みたいなブスを狙う人なんていない」といった「人」を基準に防犯を考えるのは大変危険です。
誰でも状況によっては犯罪に巻き込まれることがあるのだということを忘れず、毎日の習慣として自然に防犯ができるようにしましょう。
▼防犯性能の高い住宅設備の選び方
住む前に回る内見の時にぜひ見ておいてもらいたいポイントとして「ドアや窓の位置」「敷地内の明るさ・人通り」「モニターやインターホンの有無」「鍵の種類」があります。
中でも特に重要なのが「ドアや窓の位置」を含む建物全体のロケーションです。
よく「1階は危険だけど2階は安全」といった誤解があります。
死角になりやすい中庭に大きな窓がついているような住宅ならば1階は相当危険ですが、1階は道路を通る人の目に触れやすいためむしろ入りにくいこともよくあります。
2階であっても簡単によじ登れる階段や台座が近くにあったり、バルコニーに入ってしまえば外から見えにくくなるという住宅は上階であっても危険です。
また3階以上の高層階の場合も、上に行くほど通路を通る人が少なくなるという問題があります。
マンションのように複数の階がある建物では、住民の全員が1階を使用し、1階の住民以外が2階を使用し、といったように上の階に行くほど人通りは少なくなります。
不審者が来ても侵入されないように、ピッキングが難しい種類の鍵をつけ、インターホンなどで確認できるようにしましょう。
建物周辺だけではなく、通勤・通学時に使用することになる駅やバス停までの道の様子や、地域全体の治安面なども詳しく見ておくと安心です。