子育て世帯のための家探しアドバイス
▼子育てに適した住宅とはどういう場所か
子供の出産は夫婦の生活を大きく変える転機となります。
それまで賃貸住宅で夫婦2人の生活を送ってきたという世帯も、今後家族が増えることを考え大きな住宅に移り住むことを検討するようになることでしょう。
しかし子供を連れて引っ越しをするとなると、その後の保育園・幼稚園や小学校、その先の学校を同じ地域で選ぶことになります。
一人暮らしや夫婦だけであれば安くて適度に快適な住環境で満足ができますが、子供がいるとなると地域全体との関わりを意識していく必要があります。
完全に腰を据えて子供の教育環境を整えるタイミングは小学生に上がる時期が最も望ましく、子供が出来たらその後長期的にどういった場所で生活をしていきたいか夫婦でよく話し合っておくようにしましょう。
子育てをするための住宅探しとしてまず頭に入れてもらいたいのが自治体からの支援です。
東京23区だけを見ても、それぞれの区によって子育て支援政策がかなり異なっています。
子育て支援は若い住民を増やす重要な要素となるため、東京だけでなく全国の土地で相当に力を入れています。
もし引越し先の候補で迷っているなら、周辺の子育て政策の違いを調べてみることをおすすめします。
▼同じくらいの年代の家族がいる地域ならコミュニティに入りやすい
地元を離れて新たに住居を構えるなら、新興住宅地など同じくらいの年代の人が多く住んでいる地域がよいと言えます。
地方都市でありがちなのが、周辺に住んでいるのが高齢者ばかりで一緒に話をすることができる仲間がいないという悩みです。
子供が3歳くらいになるまで家庭で子育てをする女性も多いことと思いますが、ベビーカーで子供を公園に連れて行ってもそこにいるのは引退をした高齢者ばかりで近所のゴシップや家族の愚痴ばかりを聞かされたなんていう話がよくあります。
近隣に同年代の夫婦や子育て世帯がいると育児の悩みや地域の情報交換もしやすく、子育てをしていて孤独を感じることがなくなります。
もちろん同年代の人間同士でトラブルを起こすという可能性もありますが、基本的にはそれぞれの家庭は自分の家の子育てに忙しいものですので、必要以上に相手のプライベートに踏み込まないようにしておけば良好な関係が築けます。
子育てに必要なのは「自然」「設備」「環境」といったもののように思えますが、実際にはどこであっても同じ環境の仲間がいるかどうかの方がより重要になってきます。
モデルルームや住宅展示会に行く時には周囲の公園などを少し歩いてみて、周辺に子育てをしている世帯が多そうかどうかということも確認をしてみるとよいでしょう。
引っ越しが終わったら周辺に挨拶に周り、コミュニティに入れてもらう工夫も忘れずに。