今話題の「塩系インテリア」とは?
▼「男前」がコンセプトとなって生まれた「塩系インテリア」
2015年頃から多くの場所で聞かれるようになったのが「塩系インテリア」という言葉です。
「塩系」という言葉は「塩系男子」や「塩顔」といった言葉で用いられているような、さっぱりとした印象のことをさしています。
そっけない応答方法を「塩対応」と言ったりもしますが、ごちゃごちゃとしたものがなく必要最低限のものをすっきりまとめた状態を良くも悪くも「塩」として表現します。
そもそもの言葉の始まりは2015年の5月頃から「RoomClip」で話題になったことで、室内に余計なものを置かずスッキリと締まりのある色味でまとめた室内のことを総称しています。
必要最低限のものだけの生活というと「断捨離」や「ミニマリスト」というようなものを思い浮かべますが、「塩系インテリア」は少し種類が違います。
というのも「塩系インテリア」はモノを持たないこと自体が目的なのではなく、邪魔なものを持たないという「男らしさ」を表現したものだからです。
ですので「塩系インテリア=男らしい部屋」というニュアンスで使用されることが多くなっています。
若い女性の部屋では可愛らしい小物やインテリアなど細々したアイテムが数多く配置される傾向にありますので、その対局にある部屋づくりということでイメージしてもらえばよいと思います。
▼塩系インテリアを目指すコツ
塩系インテリアのポイントとしては「少なめの家具」と「使用する色の限定」があります。
ミニマリストと違って塩系インテリアでは、家具を使わないのではなくできるだけ少なめにして配置するということがポイントになります。
このとき注意をしたいのがごちゃごちゃと色鮮やかにするのではなく、目に入る色味を3色くらいまでに抑えるといういことです。
よく使用されるのが白・黒・茶色の三色だけの配色で、使用している家具やインテリアも全てこの三色の同系統だけにしておきます。
より極めた部屋づくりになるとモノトーンスタイルになっていたりして、白黒二色を基本として家具が選ばれます。
いずれも「白」をできるだけ部屋の大部分に見えるようにするというところがポイントとなっており、床材に白色を使用したり壁に家具を置かないようにしたりといった工夫がされます。
すっきりとした男らしさを演出するためのテクニックとして、白と黒のコントラストをはっきりさせるというところも注目です。
柔らかい色合いで全体をまとめたパステル調の女性らしさの対局として、それぞれの色合いを際立たせて輪郭をはっきり持たせるということもまた塩系インテリアには欠かせません。
上級塩系インテリアとして、ビーカーやフラスコといった理系の実験用具をそのまま家具として使用するというテクニックもあります。