失敗しない建築業者の選び方と注意点

建築業者の選び方、注意点

新築住宅を新たに作る時には、ああしたい、こうしたいと夢が膨らむことでしょう。
しかしそれと同時に、あまりあれこれ口を出しすぎるとどんどん建築費用が高くなっていってしまったり、面倒がられて手抜き工事をされるのではないかと不安になってしまいます。

まず最初に知っておいてもらいたいのが、現在の住宅建築業界においては販売から設計、建築施工までを自社で行っているところは非常に少ないということです。
昔であれば知り合いの大工さんに依頼をして、そこであれこれ相談して家を作ってもらうこともできました。
しかし、現在は産業構造が複雑化しており、そう単純に依頼ができるわけではなくなっています。

注文をする側にとっては注文を受け付けてくれた人と、その設計をしている人と、実際に工事をしている人は同じ発注先ですが、実際には設計や施工をしているのは全く別の会社で、業務請負をしているだけということがほとんどです。

ですので、もし現場に足を運んで工事の様子を見かけ、その方法に何か問題があって指摘をしても、全く反映されずにそのまま工事が進められてしまったということもあり得ます。

きちんとした建築会社であればそうした不満や問題点について窓口を用意しており、また実際に担当者が現場を回ってきちんと指示通りに施工をしているかチェックするということが行われます。
一方、いい加減な施工業者になると下請けの仕事は丸投げをして、何か問題が起きたらその下請けの責任してしまうというようなことをしているのです。

ですので確実に理想の住宅を作っていくには、まずきちんとした窓口を作ってくれているかというところで判断をすべきと言えます。

ネットの評判はあてにならない

インターネットの普及により、企業の情報が広く知られるようになってきました。
ですがそうして書き込まれる口コミがすべて正しいとは限りません。
特に不動産業界においては相手の評判を落とすことで自分たちの利益が上がるということが数百万~数千万円単位になることから、意図的に悪い噂が流されることも珍しくありません。

ネットの情報をうのみにしてしまうと、むしろそうして他社の足を引っ張る業者を選んでしまうことにもなるので、ネット情報は話半分くらいにしておく方がよいでしょう。

一番判断基準となるのは、窓口となってくれる担当者の態度です。
よい建築業者の場合、購入する土地のいいところだけでなく、デメリットとなる部分や契約上の注意点もきちんと説明してくれます。

契約を無理に急がせたり、担当者がコロコロ変わるといったようなところは、実際に施工に入ってからきちんと窓口になってくれるということは考えにくいでしょう。

まずしっかり相談ができるところかというところで判断してください。