狭い部屋でも広く見せる為のインテリアコーデ術
▼狭い部屋を広く見せるためのテクニック
一人暮らしでワンルームタイプの部屋に住んでいる人が苦労をするのが室内の配置です。
ワンルーム以外にも1Kや1DKタイプの部屋はどうしても1世帯あたりの面積が狭くなってしまうので、室内にいると狭苦しい圧迫感を感じやすくなります。
ですが室内にいるときの印象は家具の配置やインテリアによってかなり大きく変化するものなので、狭い部屋を狭く感じさせずに住むためにはちょっとした工夫が必要です。
部屋を広く見せるための基本的なテクニックとしては「背の高い家具を置かない」「インテリアは高いところは明るめに低い所は暗めの色を使う」「できるだけ床を見せるようにする」といったことがあります。
部屋が狭く感じる理由は、視点に入るものの距離が近いということがあります。
背の高い家具を複数配置してしまうと、見上げた時の天井の距離が短く感じられてしまいます。
背の低い家具だけの部屋では、天井付近の壁面同士の距離が大きくなり、天井までの距離も遠く感じられるので部屋が広くなったように見えます。
また人の視覚は色の濃いものを近くに、色の薄いものを遠くに感じるという特徴があります。
そのため床面に近い家具は濃い色にして天井に近くなるほど明るい色を配置していくと空間に広がりを感じるようになります。
狭い部屋ではどうしても床にものをたくさん置いてしまいがちですが、できるだけフローリング部分を見えるようにしておくとさらに空間的な広がりを得やすくなります。
▼収納に一工夫してさらに広く見せる
インテリアコーデの中級以上のテクニックとして、収納を使うという方法があります。
収納は住宅環境を決める重大な要素となりますが、ただ隠すだけの収納ではなくインテリアに積極的に活かすというやり方もあります。
最初に「背の高い家具は使わない」と書きましたが、プロのインテリアコーディネーターなどはむしろ積極的に大きな収納家具を使用していたりします。
コツは背の高い収納家具を置く場合には、目線の高さにはものを入れないということがあります。
上下の棚にはボックスなどを使用して細かいものを入れておきつつ、腰から目線くらいまでの間にあえて空間を作っておくと広々とした印象になります。
また収納家具を買う時には壁や床の色と同じものにすると、室内の同一感が出てあまり家具を置いているという印象になりません。
もう一つ安全面も兼ねて多くの人に知っておいてもらいたいのが「タコ足配線の禁止」です。
タコ足配線はたくさんの電源コードが絡まっている状態のことですが、これは火災や漏電の危険があるだけでなく、室内を狭く見せる要素にもなってしまいます。
電源コードを見えないように配置するだけでもかなり室内はすっきりした印象となります。