要らないものを捨ててすっきり!断捨離のコツ

「断捨離」の定義

「断捨離」という言葉が一時期ブームになりましたが、普段の生活の中で思い切ってものを捨てるというのはできそうでできない行動です。

本来的な意味の「断捨離」とは、不要な品物を身の回りから減らして生活に調和をもたらそうという思想です。
ブーム真っ最中の頃は、とにかく何もかもを捨てることが正しいとばかりに、次々と室内を空っぽにする様子がクローズアップされましたが、それは大きな誤解です。
「断捨離」はものを捨てるということにポイントがあるのではなく、捨てるべきものを選別するというところにこそ重要な意味があります。

ネットでよく見かける「夫や家族の趣味の品物を勝手に売った」という話がありますが、自分にとって不要に思えるものが他の人にとっても同じく不要なものとは限りません。

まずは、生活に必要なものは何かということを考え、そこから自分の人生を豊かにしていくためには何が本当に必要なのかということを考えていくべきです。

実際に断捨離をした人の中には、あとから「やっぱり捨てなきゃよかった」と後悔している人もかなりいます。
これは、断捨離という思想が悪いのではなく、捨てるべきものをよく考えずに行動を起こしてしまったのが原因ですので、闇雲に物を捨てることはやめましょう。

上手な断捨離のコツ

断捨離を上手に始めるコツとして、まず「捨てやすいものから捨てる」ということです。
よくある誤解として、「気持ちをスッキリさせるために、一気に捨ててしまうのがよい」という話がありますが、これはあとから後悔しやすいケースなので注意しましょう。

失恋や転職など、気持ちを大きく切り替えたいというタイミングならばそれもよいかもしれませんが、それにしてもものを捨てすぎるのは自分の過去を否定することにもなってしまうこともあるので、まずは身の回りにある「いらないもの」をまとめる作業から始めてみましょう。

簡単な方法としては、まずクローゼットの中の洋服の整理をすること。
買ったけれどもほとんど着なかった洋服や、数年前はよく着ていたけど趣味が変わってほとんど着なくなったという服が、いくつか眠っているはずです。

「いつか着るかも」という考えは捨てて、それを着るシーンがイメージできなくなった洋服はどんどん捨てていくようにしましょう。
状態がよい服なら、古着屋さんに持ち込むというのもよい方法ですね。

他にもよくあるのが、タンスや押し入れの奥に眠っている絵画や骨董品の整理に困るということ。
洋服ならば、着なければ最悪捨てるという選択肢もありますが、一つ一つがそれなりに値が張るものだとそう簡単に捨てるという考えにはなりませんよね。

このように、処分の方法に困るものはもちろん、洋服なども専門の買取業者に査定をしてもらい、適正な価格で買い取ってもらうという方法が一番いいでしょう。

捨ててから「捨てなきゃよかった」という考えになるのは、モノに対して執着をしているからです。
もし後悔をしても後から買い直すこともできるわけなので、失敗することばかりを恐れず、また捨てたもののことはスッキリ忘れるという心のトレーニングをしていってください。